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昭和シェル野崎さん解決

賃金差別裁判は、日本オートマチックマシン㈱の宮下(高裁)の勝利に続き、朝日熱学の中野布佐子さん(地裁)、東京ケーブルビジョンの平川和子さん(都労委)の3件は、すべて勝利和解という形で解決しましたが、昭和シェル石油の野崎光枝さんは最高裁の判決まで行ってしまっての解決でした。
「女性であることを理由に、男性より低い賃金しか支払われなかった」として、昭和シェル石油を退職した野崎光枝さん(当時61)が会社を相手に、賃金や年金の差額など5千万円余を求め、訴訟を起こし、東京地裁では「4500万円を支払え」の勝利判決、会社は即日二審(高裁)へ控訴しましたが、高裁では一部時効を適用し、2000万円の判決が出ました、その後最高裁まで行きましたが、最高裁は高裁維持のまま、控訴を棄却しました。
差別賃金での損害賠償請求だったはずなのに、なぜ時効が適用されたのかがわかりません。未払い賃金だったのならば仕方がない?のですが、高裁はその時効を適用したのです。
よって、2000万円の損害金?ということで決着、終結しました。
提訴からなんと15年をついやして解決金が2000万円とのこと。勝利勝利と喜びばかりではない複雑な状況です。
提訴から15年ということは、野崎さんはいまや76歳です。本当にご苦労さまでした。
日本の女性の地位が世界で89位というのも頷けます。それぞれの争議での経過を見ると、比較対象にされる男性は、最低レベル(出世もない、評価もない)の男性と比較しての差額計算になっているのが特徴でした、したがって、差額も最低で、解決後の金額は提訴時の3分の1が当たり前でしたが、野崎さんの裁判で違っていたのは、大量観察方式を取り入れての差額計算だったこと、その代わり時効を適用してしまっているということで、結果は似たりよったり?それでもこれだけの差額金が出ているのです。丸ごと損害金で時効が適用されなかったら?それを考えたら非常に残念としか言いようがありません。裁判所というところはおかしな調整をするのですね。
大量観察方式はクリアーしたのですから、今後は損害賠償請求なのか、未払い賃金なのかという微妙な駆け引きが課題???になるのだと思います。
日本は先進国?とんでもない男女差別については最低の後進国ではありませんか、男女差別裁判を起こすのには大変な覚悟がいります。女性達は確実に男性とは違っていることは感づいていても、どれだけ?どう比較できる?という資料や手立てがない、したがって訴えることができないのです、せめて組合などはその監視を十分に行なわなければなりません。裁判を起こして当該になるということは、大へんなストレスや重圧がかかり、信念と覚悟が必要なのです。
「言い得・言わない損」などとのんきな問題ではありません。
これからの女性は賃金差別や昇格差別という不正を絶対に許してはならないのです。まだまだ昭和シェルでは野崎さんに続き、12名の現職女子が差別賃金裁判を闘っています。これからも陰ながら後方支援ができるよう努力を惜しみません、がんばって闘いましょう。

   配 信 者  : 宮下 征子
   労働組合 : よこはまシティユニオン副執行委員長 
           〔 電話045-575-1948 〕    
   連 絡 先 : e-mail  yuki.setu@proof.ocn.ne.jp

  by dorako57 | 2009-01-25 09:16 | 裁判日程

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