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疑わしい陳述書

 私はユニオンの副委員長という立場から、労働委員会、労働審判、裁判などの傍聴や、団交に立ち会うことがあるが、その中でつねに出くわすのが使用者側からでてくる陳述書なる証拠書類である。
 司法の現場では有力な証拠として扱われることの多い書証になっている。
 その書類一枚で、当該の人生が決定されてしまうかも知れないものなのだ。
 使用者側からでてくるその陳述書は強制的に作られてしまっていても証拠は証拠なのである。

 例1  ある工場の現場に上司が1枚の書類を持ってきて、これに印を押せと
      いわれ、忙しい仕事中のことでもあり、上司が言うのだからと書類を読
      みもしないで印を押したらそれが前日まで仲良く働いていた同僚の悪
      口だらけの陳述書なるものだった。
 例2  職場復帰の戦いをしている当該の例
      驚いたことに社員全員の陳述書が提出された。(内容は当該に職場に
     は戻ってほしくないとの内容だった)
      前日まで就労闘争中で社員たちもわかってくれており、わきあいあい
      の雰囲気の中で就労闘争を行っていたのにである。
      次の日から全員が後ろめたさからか、顔を伏せてしまい目もあわせよ
      うとしなくなってしまった。
      (明らかに社長に脅迫または強制的に従わされた結果と思われる)
 例3  その陳述書の内容が常識から逸脱した内容で、まったく信憑性に欠け
     ている内容のただの噂話や誹謗、中傷的なものだった。

 これらのように作成された陳述書でも司法の場では採用されてしまうことが往々にして起こっているのである。
 当該は、在籍者からの陳述書を望んでも、よほどの覚悟がない限り、なかなか書いてはもらえない、使用者側に不利な陳述をしようものなら明日はわが身でいつ首が飛ぶかわからないという恐怖があるからである。
 労働委員・審判員・裁判官はこの陳述書の信憑性についてはよほど慎重に判断をしてくれるよう切に願うものである。

   配 信 者  : 宮下 征子
   労働組合 : よこはまシティユニオン副執行委員長 
           〔 電話045-575-1948 〕    
   連 絡 先 : e-mail  yuki.setu@proof.ocn.ne.jp

  by dorako57 | 2008-11-16 10:07

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