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アスベスト被害を拡大させた真の犯人は誰?

3月27日横浜地裁101号法定の”旧国鉄(国鉄精算事業団)の安全管理責任を問う”アスベスト被害者の第1回口頭弁論裁判の傍聴をしました。
遺族の娘さんの陳述は他人事ではなく、心痛みました。
旧国鉄は国の機関だったはず、なぜ20年も前からその危険性が認識されていたのに、そこで働く労働者やその家族に周知されず、使用禁止や最低でも、危険回避の措置(防護マスク着用や衣服の持ち出し時の処理の指導)がされなかったのか?聞いた話によるとアメリカなどでは20年前から危険開示や使用禁止措置が取られていたとか、ではなぜ日本では放置されたのでしょうか?
国鉄に限らずクボタ、ニチアス、エーアンドエーマテリアル等のアスベストを製造していた企業またはそのアスベストを使用していた造船会社のような大企業さえ、その危険性を開示することなく労働者や周辺住民にまで、被害を拡大させていったのが現状の惨事を引き起こしてしまっています。
当時の厚生省はこの件を公にすると、大企業であるアスベスト産業が立ち行かなくなることを懸念し、口をぬぐったのでは?という話もあります。
国は薬害被害についても対応が遅れ、サリドマイドをはじめ、薬害エイズ、C型肝炎、タミフル問題などたくさんの被害者を出し、その救済の一部を放置または、認めていない部分がたくさんあります。
苦しんでいるのは被害者だけではなく、その介護をする家族や亡くなったかたの遺族の苦しみ悲しみを放置するのは犯罪です。
肺癌?という病名で亡くなった人がたくさんいます。この肺癌という名の病気は、もしかしたら過去にはごくごく稀な病気だったのでは?肺癌=アスベストなのでは?
たまたま肺癌で亡くなった方はタバコを吸っていたので、ただの肺癌と決め付けられたのでは?今の日本にはアスベストが原因で起こる胸膜中皮腫の権威とか専門の医者が少なく、亡くなってから病理解剖で解ったとか、病状が進んでいて検査も出来ない状態だったとか、亡くなってからの申し立ては、現在救済の対象になっていないそうです。
近所にアスベスト製造会社があった、アスベストを使ったビルの解体があった、働いていた場所にもアスベストが使われていた。
工場近くに住む人が布団を干したら、真っ白に埃が被っていてそれを叩いた人、その布団で寝た家族にまでアスベスト被害が出ている。
作業着のまま帰った父親に”お帰り”といって子供が抱きついた。そんな些細といえることでも被害者は拡大していきます。まさに「静かな時限爆弾」と言われるように、曝露してから30年~40年も経って発症する病気なんだそうです。
あなたの身の回りには、肺癌で亡くなったかたや現在病んでいる人はいませんか?
NHKのクローズアップ現代で放映された現在の国の認定方式や救済措置は頸を傾げたくなる内容でした。明日はあなたがこの病気になるかもしれません。よく周りを注意していることをお勧めします。
結論として私は思います。最大の犯人は「国と企業」ではありませんか。

 原    告 :  宮下征子  
 労働組合 :  よこはまシティユニオン執行委員
 連 絡 先 :  e-mail  yuki.setu@proof.ocn.ne.jp

  by dorako57 | 2007-02-11 06:33 | アスベストについて

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